Date: Wed, 15 May 2013 19:52:42 +0900 From: KANAMARU Toshiyuki <kanamaru@hi.h.kyoto-u.ac.jp> Subject: [PSJ-News:00062] 「第5回会話分析初級者セミナー」開催のお知らせ Sender: t.kanamaru@gmail.com To: psj-news@pragmatics.gr.jp Message-Id: <CANFDreqYw9k4NSLsuBD6+UcKzELEGZMKqbsihdUFag66sadKRA@mail.gmail.com> X-Mail-Count: 00062日本語用論学会の皆様 お茶の水女子大学の早野 薫先生よりご紹介がありましたので, 会員の皆様にご案内をお知らせいたします. ----- 第5回会話分析初級者セミナーのご案内 下の要領で,第5回会話分析初級者セミナーを開催したいと思います. このセミナーは,会話分析を自身の研究の中心的な方法として採用しようと しながらも,これまで体系的な会話分析の訓練を受けたことのない方々を 対象としております.ご興味のある方はふるってご応募ください.また、 この案内を関心のありそうな方に転送してください(ただし,メイリングリスト への転送はご遠慮ください). 日時: 2013年8月31日(土曜日)〜9月2日(月曜日)(10時〜17時[最大]) 場所: 明治学院大学(東京都港区白金台) テーマ: 会話における連鎖の組織を中心に 参加費: 無料 講師: 串田秀也(大阪教育大学)・高木智世(筑波大学) ・早野薫(お茶の水女子大学)・西阪仰(明治学院大学) 【セミナーの目的】このセミナーの目的は,H. Sacks, E. A. Schegloff, G. Jeffersonらによって開発された「会話分析(Conversation Analysis)」の 方法論に基づくデータ分析の基礎的スキルを養成することです.対象として 想定されているのは,「(上の狭義の)会話分析を自分の研究の主たる方法 として用いたいと思い,自分なりにやってみたが,分析をどう進めたら/深め たらよいのかが今ひとつよく分からない」という方々です.つまり,たんに 会話分析に関して知識を得たいという関心ではなく,自身の研究のために そのスキルを身につけたいという方たちです. (注1)「初級者」ということの意味は,あくまでも上の狭義の「会話分析」の 初級者(会話分析の勉強を進めつつも,データ分析の体系的訓練をまだ受けて いない方)という意味で,研究一般の初心者という意味ではございません. この点もご理解ください. 最低,『会話分析基本論集』(http://www.amazon.co.jp/dp/4790715019/ ) の2論文を読まれていることが前提となります. (注2)学部の学生のみなさんの応募も歓迎いたしますが,私たちの 基本的な目的は,研究者の育成にあります.そのような志向をお持ちの 方を優先させていただくことになりますので,ご了承ください. 【セミナーのテーマ】今回は,第1回と第3回のテーマだった「連鎖の組織」 を中心として,会話の相互行為的組織についてについて考えたいと思います. (注)今回のテーマは,第1回および第3回と基本的に同じです.が,内容も 若干異なることが予想されますので,第1回もしくは第3回に参加された方の ご応募も歓迎いたします.ただし,他の条件が同じ場合,この両セミナーを 受講されていない方を優先させていただくかもしれません.その点, ご了承ください. 【募集人数】会話分析のセミナーは少人数で行わないと十分な効果が期待 できないので,参加者数は15名程度としたいと思います.もしも応募者が この人数を上回ったときには,セミナーの目的への適合性に照らして選抜を 行なわせていただきます.したがって,残念ながらご希望に添えない場合も ありうること,あらかじめご了解ください. 【事前課題】参加者には、2つの事前課題が課されます(全体で5000字ほど のレポートを提出いただくことになります).ひとつは,自由にデータを分析 していただく課題で,もうひとつは,英語の論文を読んで,それを踏まえて データを分析するという課題です.これらを指定の期日(8月中旬ごろの予定) までに提出することが参加の要件となります.事前課題に取り組んでいただく 時間は,1か月ほどになります. 【セミナーの運営】セミナーは,データ分析を中心としたセッションによって 構成されます.セミナーの初日と2日目は,復習課題が課されます.限定された 日程での集中的なセミナーになりますので,全日程への出席を,参加条件と させていただきます. 【問い合わせ】ご質問は,下の西阪の連絡先にお送りください. 【参加申込】参加を希望する方は,6月14日(金)までに以下の情報を添えて, 西阪仰(augnish@soc.meijigakuin.ac.jp)までお知らせください.7月初旬に 参加者を確定して,ご連絡します. 1) 氏名・所属・メールアドレス 2) 研究主題・研究領域(次の項目を必ず含めてください) ・どのような現象にとくに注目しているか. ・どのようなデータを扱っているか(いつどこで誰が収集したか,どの ぐらいの量のものか,も含めてください). 3) これまでに会話分析について(授業・独学含めて)どのような学習をしてきた か(これまで読まれた会話分析の文献にはどのようなものがあるかも,具体的に 文献名をリストアップする形でお教えください). 4) 自分なりにデータを分析してみて,どういう点に困難を感じているか. 5) 全日程出席可能であることも,ご確認ください. (注1)これまで,ご応募いただいた方のほぼ半数を,残念ながらお断りさせて いただいております.どこかで線引きをせざるをえず,ほんとうに残念ながら お断りさせていただいた方も,少なからずいらっしゃいました.これまで, 選考にもれた方も,ぜひ積極的にご応募ください.また,本格的に会話分析 に着手していなくても,これから積極的に取り組みたいという方のご応募も 歓迎いたします.ただし,応募多数の場合は,すでに取り組まれている方のほう を優先させていただきますので,その点もご了承ください. (注2)とくに2)について,論文のようなものを提出していただく必要はございま せんが,一定程度詳細な論述を期待しております.すでに研究を存知あげて いる方が応募される場合も,すべての応募者に対する公平性を期すため, どのような論述を実際にいただくかを,厳正に拝見させていただく所存です. 多くの方からのご応募をお待ちしております. 串田秀也,高木智世,早野薫,西阪仰 _______________________________________________ PSJ-News 日本語用論学会62_2.html (attatchment)(tag is disabled)