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Date: Sat, 8 Mar 2014 11:15:47 +0900
From: 日本語用論学会広報 <webmaster@pragmatics.gr.jp>
Subject: [PSJ-News:00093] 「関西大学英語学会・関西認知言語研究会共催シンポジウム」開催のお知らせ
Sender: t.kanamaru@gmail.com
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
Message-Id: <CANFDreoJrKngsEAdaHWQt5sWHSTtq=TngLKEzk2_evhOVkRQfw@mail.gmail.com>
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日本語用論学会の皆様

関西大学の鍋島弘治朗先生よりご紹介がありましたので,
会員の皆様にご案内をお知らせいたします.

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関西大学英語学会・関西認知言語研究会共催シンポジウム
2014年3月23日(日)@関西大学 http://elkansai.blogspot.jp/

英語学の未来と将来
 ―10年後、20年後の英語学を想像する―

講演者  石川慎一郎(コーパスの観点から)
       「コーパス研究:これまでとこれから」
     松井理直(実験言語学の観点から)
       「実験言語学の現状」
     岩田彩志(理論言語学の観点から)
       「動詞事象と移動事象はどのように関連しているか?
          ―Eat one's wayを巡って―」

講演 (各45分)
全体討論  (16:30-18:00)
コメンテーター
 大阪教育大学 串田秀也(会話分析)
 大阪大学   秋田喜美(オノマトペ、共感覚)
 京都大学   谷口一美(認知言語学)
 名古屋大学  堀江薫(類型論)
 東京学芸大学 松井智子(関連性理論)
司会 鍋島弘治朗

シンポジウムの背景―主旨説明に変えて―
数年前、松本曜さんがフィルモア・フェスティバルから帰ってきて、
そこでの発表のほとんどが次の3つの少なくとも1つを含んでいたと
おっしゃっていたことでした。

1)コーパス
2)実験
3)類型論

(なお、このシンポジウムの司会は当初松本曜さんにお願いしようと
 思ったのですが公務でご都合が未定だったので私の方で代わりにさ
 せていただくことに致しました。)

 かれこれ10年ほど前に当時京大の黒田航さんが言語学の容認性判断
には統計を使うべきだという発表を研究会でした際、私は「それは正
しい。ただし、みんなが使うようになってから私は使う」と考えたの
ですが、時代は既にかなりその方向に進んできたようにも思われます。
 そこで、コーパス研究で大変ご活躍の石川慎一郎先生、古くから実
験的手法に親しみ、幅広い射程で研究されている松井理直先生をお迎
えして、コーパス、実験、統計の現状をお話しいただこうと思いました。
 一方、私の中にもアームチェア・リングイストのままですむならそ
のままでいたいという気持ちはありまして、現在理論的研究で国際的
に活躍されている岩田彩志先生にそのあたりの将来的ご展望を聞きた
いと思いました。
 3点目の類型論観点ではこちらも国際的に活躍されている堀江薫先
生に類型論の近年の動向も交えて言語学における理論とデータ/エビ
デンスの問題にご意見をちょうだいしたくコメンテーターをお願いい
たしました。
 近年、言語研究の多様化が著しく、特に意味論、語用論、社会言語
学、談話分析、会話分析の分野で有望な理論が登場し、着実に研究成
果を蓄積しているように思えます。今回はその中から、認知言語学の
谷口一美先生、秋田喜美先生、会話分析の串田秀也先生、関連性理論・
認知発達研究の松井智子先生という第一線の先生方をコメンテーター
にお迎えします。それぞれの分野の現状を交えて、コーパス、実験、
統計に関して分野および個人のお考えと講師への質問をいただきたい
と考えています。

 このシンポジウムは、現在、各分野で活躍されている方々のお考え
を聞いて知見を膨らませ、10年後、20年後の言語学像を共同で考える
ことによって、同世代や若手の研究者、研究者を目指す人々がその新
しい言語学像の中で自らがどのような方向を目指していくべきかを考
える一つの糧にしたい、してほしいと考えて企画いたしました。また、
「英語学」と銘打って英語学関連の講師の方に来て頂いていますが、
その他の言語にも通じる言語学一般の内容になろうかと思います。
ぜひ多数の方のご参加をお待ちしています。

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日本語用論学会