日本語用論学会の皆様
日本語用論学会中部地区研究会の第二回の企画として、
以下のような講演会を開催します。名古屋大学(国際言
語文化研究科日本言語文化専攻)応用言語学講座との共
同開催です。
「言語の中枢としての定型表現」
大野剛先生(アルバータ大学(カナダ)教授)
◆ 講演内容 ◆
従来の言語学においては、文法や語彙が言語の根幹をな
すと考えられてきた。それに対して語句の連なりが一ま
とまりとして定着した定型表現(例:?た方がいい)は、
周辺的な言語現象として取り扱われがちだった。しかし
実際の言語使用を見ると、特に日常会話においては、定
型表現が頻繁に使用され中心的な位置を占めていること
が、類型的に異なる多数の言語において観察され、近年
集中的に研究が行われ始めている(Wray 2008, Corrigan
et al. 2009, Bybee 2010)。この一連の研究は Hopper,
Langacker, Du Boisらが提唱する使用基盤言語学におい
ても、理論的な方向性を決定する大きな流れとなってい
る。本発表ではこのような背景をもとに会話例を分析し
「生成」という概念を考察する。
<参考文献>
Bybee, J. 2010. Language, usage, and cognition.
Cambridge: Cambridge University Press.
Corrigan, R., E. A. Moravcsik, H. Ouali, and K.
Wheatley, eds. 2009. Formulaic language. Amsterdam:
John Benjamins.
Wray, A. 2008. Formulaic language: pushing the
boundaries. Oxford: Oxford University Press.
日時:2015年2月1日(日)午後4時半?6時
場所:名古屋大学東山キャンパス全学教育棟4階406室
(http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/)
交通案内:地下鉄名城線 名古屋大学駅?番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎
問合せ先:堀江薫(horie@lang.nagoya-u.ac.jp)
本講演は日本語用論学会の中部地区研究会の一環として
行われます。今後も中部地区研究会としての活動を継続
して行う予定ですので、語用論学会の会員の方々にはぜ
ひふるって参加していただければと思います。中部地区
研究会についてのお問い合わせは、北野浩章
<kitano@auecc.aichi-edu.ac.jp>まで、お願いいたし
ます。
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