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Date: Sat, 25 Jun 2016 05:36:46 +0000
From: 山岡 政紀 <myamaoka@soka.ac.jp>
Subject: [PSJ-News:00221] 「会話分析セミナー」開催のお知らせ
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
Message-Id: <E35DABBE36F8F74FBBE75F73041E40DF20156376@SVEXMBX11.soka.ac.jp>
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日本語用論学会会員の皆さま

日本女子大学の早野薫先生から会話分析初級セミナー・中級セミナーのご案内がありましたので、会員の皆様にお知らせ致します。

 広報委員会

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会話分析第7回初級セミナーおよび第2回中級セミナーの案内

会話分析初級セミナーと中級セミナーを下記のとおり予定しております.
二つのセミナーのそれぞれについて,以下ご案内させていただきます.
それぞれ講師・時間・場所・参加要件・申込先・申込締め切りが
異なりますので,十分ご注意ください.多くの方のご応募をお待ちして
おります.

林誠,平本毅,森本郁代,川島理恵,串田秀也,細田由利,高木智世,
早野薫,西阪仰


>>>第7回会話分析初級セミナーのご案内<<<

下の要領で、第7回会話分析初級セミナーを開催したいと思います。
このセミナーは、会話分析を自身の研究の中心的な方法として採用しようと
しながらも、これまで体系的な会話分析の訓練を受けたことのない方々を主な
対象としております。ご興味のある方はふるってご応募ください。また、
この案内を関心のありそうな方に転送してください(ただし、メイリングリスト
への転送はご遠慮ください)。

日時: 2016年9月6日(火)?9月8日(木)   10:30?17:30(予定)
(最終日には、終了後、懇親会を予定しています)
場所: 関西学院大学梅田キャンパス
 http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/
テーマ: 会話における連鎖組織を中心に
参加費: 無料
講師: 林 誠(名古屋大学)・平本 毅(京都大学)・森本郁代(関西学院大
学)・
 川島理恵(関西外国語大学)・串田秀也(大阪教育大学)

【セミナーの目的】このセミナーの目的は、Harvey Sacks, Emanuel A.
Schegloff,
Gail Jeffersonらによって開発された「会話分析(Conversation Analysis)」
の
方法論に基づくデータ分析の基礎的スキルを養成することです。対象として
想定されているのは、「(上の狭義の)会話分析を自分の研究の主たる方法
として用いたいと思い、自分なりにデータを分析してみたが、分析をどう進め
たら/深めたらよいのかが今ひとつよく分からない」という方々です。つまり、
たんに会話分析に関して知識を得たいという関心ではなく、自身の研究のために
そのスキルを身につけたいという方たちです。

(注1)「初級」ということの意味は、あくまでも上の狭義の「会話分析」の
初級者(会話分析の勉強を進めつつも、データ分析の体系的訓練をまだ受けて
いない方)という意味で、研究一般の初心者という意味ではございません。
他方で、セミナーの内容は、『会話分析基本論集』
(http://www.amazon.co.jp/dp/4790715019/)の2論文を読まれていることを
前提として企画いたします。

(注2)学部の学生のみなさんの応募も歓迎いたしますが、私たちの
基本的な目的は、研究者の育成にあります。そのような志向をお持ちの
方を優先させていただくことになりますので、ご了承ください。

【セミナーのテーマ】今回は、第1回、第3回、第5回のテーマだった「連鎖組織」
を中心として、会話の相互行為的組織についてについて考えたいと思います。

(注)今回のテーマは、第1回、第3回、第5回と基本的に同じです。が、内容も
若干異なることが予想されますので、第1回、第3回、第5回に参加された方の
ご応募も歓迎いたします。ただし、他の条件が同じ場合、この両セミナーを
受講されていない方を優先させていただくかもしれません。その点、
ご了承ください。

【募集人数】会話分析のセミナーは少人数で行わないと十分な効果が期待
できないので、参加者数は12名程度としたいと思います。もしも応募者が
この人数を上回ったときには、セミナーの目的への適合性に照らして選抜を
行なわせていただきます。したがって、残念ながらご希望に添えない場合も
ありうること、あらかじめご了解ください。


【事前課題】参加者には、2つの事前課題が課されます(全体で3000字ほど
のレポートを提出いただくことになります)。英語の論文を読んで、それを
踏まえてデータを分析するという課題です。これらを指定の期日(8月25日ごろ
の予定)までに提出することが参加の要件となります。事前課題に取り組んで
いただく時間は、1ヶ月弱になります。

【セミナーの運営】セミナーは、データ分析を中心としたセッションによって
構成されます。セミナーの初日と2日目は、復習課題が課されます。限定された
日程での集中的なセミナーになりますので、全日程への出席を、参加条件と
させていただきます。

【問い合わせ】ご質問は、下の串田の連絡先にお送りください。

【参加申込】参加を希望する方は、7 月10日(日)までに以下の情報を添えて、
1500字?3000字程度で、串田秀也(kushida@cc.osaka-kyoiku.ac.jp)までお知
らせ
ください。7月25日頃までに参加者を確定して、ご連絡します。

1) 氏名・所属・メールアドレス
2) 研究主題・研究領域(次の項目を必ず含めてください)
・どのような現象にとくに注目しているか。
・どのようなデータを扱っているか(いつどこで誰が収集したか、どの
  ぐらいの量のものか、も含めてください)。
3) これまでに会話分析について(授業・独学含めて)どのような学習をしてき
た
 か(これまで読まれた会話分析の主要文献名をリストアップする形でお教えく
ださい)。
4) 自分なりにデータを分析してみて、どういう点に困難を感じているか。
セミナーで学んだことをどのように生かしていきたいか。
5) 全日程出席可能であることも、ご確認ください。

(注1)これまで、ご応募いただいた方のほぼ半数を、残念ながらお断りさせて
いただいております。どこかで線引きをせざるをえず、ほんとうに残念ながら
お断りさせていただいた方も、少なからずいらっしゃいました。これまで、
選考にもれた方も、ぜひ積極的にご応募ください。また、本格的に会話分析
に着手していなくても、これから積極的に取り組みたいという方のご応募も
歓迎いたします。ただし、応募多数の場合は、すでにデータ(とりわけご自身で
収集したデータ)
の分析に取り組まれている方のほうを優先させていただきますので、その点もご
了承ください。

(注2)とくに2)について、一定程度詳細な論述を期待しております。
すでに研究を存知あげている方が応募される場合も、すべての応募者に対する
公平性を期すため、どのような論述を実際にいただくかを、厳正に拝見させて
いただく所存です。

多くの方からのご応募をお待ちしております。

林 誠・平本 毅・森本郁代・川島理恵・串田秀也


>>>第2回会話分析中級(以上)者セミナーのご案内<<<

下の要領で,第1回会話分析中級(以上)者セミナーを開催したいと
思います.このセミナーは,会話分析の基本的分析方法をとりあえず
習得され,これから自身の研究をまとめ,査読付きの学術雑誌に投稿できる
論文を作成しようとしている方々を対象としております.ご興味の
ある方はふるってご応募ください.また、この案内を関心のありそうな方に
転送してください(ただし,メイリングリストへの転送はご遠慮ください).

日時: 2016年9月9日(金曜日)?9月11日(日曜日)
      9日は1時より,10日と11日は,10時?17時
場所: 筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)
      http://www.tsukuba.ac.jp/access/bunkyo_access.html
テーマ: ターゲットとなる現象を研究対象としてどうまとめあげるか
参加費: 無料
呼びかけ人:  細田由利(神奈川大学)・高木智世(筑波大学)・早野薫
   (日本女子大学)・西阪仰(千葉大学)

【セミナーの目的】このセミナーの目的は,H. Sacks, E. A. Schegloff, G. Jeffersonらによって開発された「会話分析(Conversation Analysis)」の
方法論を用いて,論文作成に向け研究を遂行するための手順を,参加者どうし
の議論にもとづいて考えていこうというものです.対象として
想定されているのは,「(上の狭義の)会話分析の分析方法により,とりあえず
個別データの分析はできるものの,そこから論文作成に結びつく研究のやり方が
今ひとつよく分からない」という方々です.すなわち,会話分析を自身の研究の
ために用いようとし,かつ,すでに自らデータを集め分析を開始している方たち
です.

(注)呼びかけ人らが主催した初級の授業・セミナーの受講経験者が,おもに
想定される方々ですが,もちろん,他の機関において,あるいは独学で勉強され
ている方々も歓迎します.また,すでに会話分析の論文を学術雑誌に発表されて
いる方の参加も歓迎いたします.

【セミナーのテーマ】今回は「物語を語ること」の組織を取り上げます.
各自,現象(候補)を探し,それを含む断片集を作成し,現象に関する記述の
精度を上げていく練習をします.また,参加者のみなさんには,事前課題として
自身の研究にもとづく断片集を作成いただき,その分析の練習も行います.
お持ちいただく断片集は,必ずしも全体テーマと関わりがなくても結構です.
全体テーマと個別テーマの二本立てとお考えください.

【募集人数】会話分析のセミナーは少人数で行わないと十分な効果が期待
できないので,参加者数は(呼びかけ人を除き)12名以内としたいと思います.
もしも応募者がこの人数を上回ったときには,セミナーの目的への適合性に
照らして選抜を行なわせていただきます.したがって,残念ながらご希望に
添えない場合もありうること,あらかじめご了解ください.

【事前課題】すべての参加者には、自分が現在関心を寄せている現象(物語を
語ることとは無関係で結構です)を含む断片を,10ないしは20,持ち寄って
いただきます(トランスクリプトだけで結構です).それとは別に,物語を
語ることに関する分析課題を出す予定です.後者は事前に提出していただく
予定です.詳細は,参加者確定後に(8月初旬)にお知らせいたします.

【セミナーの運営】セミナーは,研究遂行のための断片集の作成・分析を中心
としたセッションによって構成されます.セミナーの初日と2日目は,宿題が
課されます.限定された日程での集中的なセミナーになりますので,全日程への
出席を,参加条件とさせていただきます.

【問い合わせ】ご質問は,下の西阪(augnish@chiba-u.jp)の連絡先に
お送りください.

【参加申込】参加を希望する方は,2016年7月16日(土曜日)までに以下の
情報を添えて,早野(kaoru0530@gmail.com)までお知らせください.
8月初旬に参加者を確定して,ご連絡します.

1) 氏名・所属・メールアドレス
2) 研究主題・研究領域(次の項目を必ず含め,1000字程度にまとめてください.
)
・どのような現象にとくに注目しているか.
・どのようなデータを扱っているか(いつどこで誰が収集したか,どの
  ぐらいの量のものか,も含めてください).
3) これまでに会話分析について(授業・独学含めて)どのような学習をしてき
た
 か(これまで読まれた会話分析の文献にはどのようなものがあるかも,具体的
に
 文献名をリストアップする形―シェグロフのものは全部,という言い方でも
 結構です―でお教えください).
4) 研究を遂行するなかで,どういう点に困難を感じているか.
5) 全日程出席可能であることも,ご確認ください.
6) 前回の中級セミナーに参加された方は,その後に発表された会話分析の
  論文のリストもお願いいたします.(どのくらい有効にご活用いただいたか
  の参考にさせていただきます.)

多くの方からのご応募をお待ちしております.

細田由利,高木智世,早野薫,西阪仰

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