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Date: Thu, 4 Jan 2018 10:54:12 +0900
From: 尾谷昌則 <masa.odani@gmail.com>
Subject: [PSJ-News:00334] 第3回会話分析中級(以上)者セミナーのご案内
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
Message-Id: <CAGLeuOaUuZTYEtLe=4J=y8U7eE5qb6sto1mO3jXibKJeaU-wKg@mail.gmail.com>
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日本語用論学会会員の皆様

日本女子大学の早野薫先生より、下記セミナー開催のご案内を頂きましたので、会員の皆様にお知らせ致します。なお、本情報を重複してお受け取りになっている場合は何卒ご容赦くださいませ。

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第3回会話分析中級(以上)者セミナーのご案内<<<

下の要領で,第3回会話分析中級(以上)者セミナーを開催したいと思います.このセミナーは,会話分析の基本的分析方法をとりあえず習得され,これから自身の研究をまとめ,査読付きの学術雑誌に投稿できる論文を作成しようとしている方々を対象としております.ご興味のある方はふるってご応募ください.また,この案内を関心のありそうな方に転送してください(ただし,メイリングリストへの転送はご遠慮ください).

日  時: 2018年3月24日(土曜日)?3月26日(月曜日)
       24日は13時より,25日と26日は,10時?17時
場  所: 日本女子大学
テーマ: 順番交替システム、複数のTCUからなる順番(multi-unit turn)
参加費: 無料
呼びかけ人: 西阪仰(千葉大学)・細田由利(神奈川大学)
           早野薫(日本女子大学)・高木智世(筑波大学)
共 催:日本女子大学英文学科

【セミナーの目的】このセミナーの目的は,H. Sacks, E. A. Schegloff, G.
Jeffersonらによって開発された「会話分析(Conversation
Analysis)」の方法論を用いて,論文作成に向け研究を遂行するための手順を,参加者どうしの議論にもとづいて考えていこうというものです.対象として想定されているのは,「(上の狭義の)会話分析の分析方法により,とりあえず個別データの分析はできるものの,そこから論文作成に結びつく研究のやり方が今ひとつよく分からない」という方々です.すなわち,会話分析を自身の研究のために用いようとし,かつ,すでに自らデータを集め分析を開始している方たちです.

(注)呼びかけ人らが主催した初級の授業・セミナーの受講経験者が,おもに想定される方々ですが,もちろん,他の機関において,あるいは独学で勉強されている方,すでに会話分析の論文を学術雑誌に発表されている方の参加も歓迎いたします.

【セミナーのテーマ】今回は、順番交替システム、特に、Sacks, Schegloff & Jefferson (1974)の中で記述されているturn
constructional unitが複数組み込まれているturn (multi-unit turn)
を焦点として現象(の候補)を探し,それを含む断片集を作成して現象に関する記述の精度を上げていく練習をします.また,参加者のみなさんには,事前にSchegloff
(1996)*の一部を読んでいただく予定です.

*Schegloff, Emanuel A. (1996). Turn organization: one intersection of
grammar and interaction. In Elinor Ochs, Emanuel A. Schegloff and Sandra A.
Thompson (eds.), Interaction and Grammar. pp.52-133. Cambridge: Cambridge
University Press.

【募集人数】会話分析のセミナーは少人数で行わないと十分な効果が期待できないので,参加者数は(呼びかけ人を除き)12名以内としたいと思います.もしも応募者がこの人数を上回ったときには,セミナーの目的への適合性に照らして選抜を行なわせていただきます.したがって,残念ながらご希望に添えない場合もありうること,あらかじめご了解ください.

【セミナーの運営】セミナーは,研究プロセスを体験するための断片集の作成・分析を中心としたセッションによって構成されます.セミナーの初日と2日目は,宿題が課されます.限定された日程での集中的なセミナーになりますので,全日程への出席を,参加条件とさせていただきます.

【問い合わせ】ご質問は,西阪(augnish@chiba-u.jp)までお願いします.

【参加申込】参加を希望する方は,2018年1月31日(水)までに以下の
情報を添えて,高木(takagi.tomoyo.gp@u.tsukuba.ac.jp
)までお知らせください.2月中旬までに参加者を確定して,ご連絡します.

1) 氏名・所属・メールアドレス
2) 研究主題・研究領域(次の項目を必ず含め,1000字程度にまとめてください.)
・どのような現象にとくに注目しているか.
・どのようなデータを扱っているか(いつどこで誰が収集したか,どのぐらいの量のものか,も含めてください).
3)
これまでに会話分析について(授業・独学含めて)どのような学習をしてきたか(これまで読まれた会話分析の文献にはどのようなものがあるかも,具体的に文献名をリストアップする形―シェグロフのものは全部,という言い方でも結構です―でお教えください).
4) 研究を遂行するなかで,どういう点に困難を感じているか.
5) 全日程出席可能であることも,ご確認ください.
6) 前回の中級セミナーに参加された方は,その後に発表された会話分析の論文のリストもお願いいたします.(どのくらい有効にご活用いただいたか
  の参考にさせていただきます.)

多くの方からのご応募をお待ちしております.


西阪仰, 細田由利,早野薫,高木智世
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