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Date: Sat, 5 Jan 2019 16:59:09 +0900
From: 尾谷昌則 <masa.odani@gmail.com>
Subject: [PSJ-News:00438] 「HLC特別講演会」のご案内(1/27)
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
Message-Id: <CAGLeuOZ8Ed0xuvBUuDmzm9ohwb83R-=Cr-hUh5JgxkO+v36eAg@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 00438

日本語用論学会会員の皆さま
(※ML専用アドレスから配信しておりますので、本メールへの返信はご遠慮ください。)

八木橋宏勇先生(杏林大学)より、「HLC特別講演会」のご案内を頂きましたので、会員の皆さまにお知らせ致します。なお、重複してお受け取りの場合は、何卒ご容赦下さい。

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日本語用論学会の皆様

「言語と人間」研究会(HLC)では、1月27日(日)に滝浦真人先生をお迎えし、2018年度特別講演会を開催いたします。

会員・非会員を問わず、皆様のご参加をお待ちしております。

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〈HLC特別講演会〉
 とき: 2019 年 1 月 27 日(日)14時?16時
 場所: 杏林大学 井の頭キャンパス E棟 1階 101教室
※ http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/access/mitaka.html#access2

「この地でポライトネスを考えることの意味を考える」
滝浦 真人(放送大学)

概要:
Brown & Levinson の Politeness から40年(!)、Watts や Eelen に唱導された discursive
turn(談話論的転回)からも20年が経とうとしている現在、日本のポライトネス研究は少し息苦しそうに見える。 “一文語用論”
を脱してディスコースにおける(イン)ポライトネスを探しに行く営みは限りなく談話分析のそれに近づき、また、(イン)ポライトネスを決するのは聞き手だから、話し手のストラテジーから決定論的に語る
“還元主義”
に陥ることもあってはならない。けれど、そうして苦労して描き出したインタラクションはどこか散漫(discursive)で、明確な像が取り出せない…。
こうした苦しさの中に日本語固有の事情があるとしたら、それは日本語が典型的な “敬語型言語”
だということと関係しているだろう。非敬語的な手段によってポライトネスを表現する言語を “ポライトネス型言語” と呼ぶならば、B&L 自体が
“敬語型言語” に対する “ポライトネス型言語” の異議申し立てだったと見ることができ、さらなる discursive turn
は、ある言語形式の使用が(イン)ポライトネスの効果をもたらすといった “形式から機能へ”
のアプローチを退ける意味合いをもった。このことは必然的に、たとえば「敬語使用の語用論的効果」といったアプローチを褪色して見せることになる。
しかし一方、敬語型言語では否応なく道具が目立ち、その新陳代謝も激しい。日本語コミュニケーションの現在に目を遣れば、取り沙汰されるのは変わらず「気になる日本語/言い方/敬語/etc.」であって、“形式から機能へ”
の思考がなくなる気配は見えない。そのような言語文化にあって(イン)ポライトネスを考えるためには、敬語型言語とポライトネス型言語におけるコミュニケーション論的差異を踏まえた上での方法論が必要となろう。そのことについて考えてみたい。

メッセージ:
現在進行形のテーマで、未だ答えの得られていないトピックと言っていいかと思います。ともに考えてくれる方、大募集!です。

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どうぞよろしくお願い申し上げます。

「言語と人間」研究会(HLC)
事務局 八木橋宏勇
https://sites.google.com/site/humanlinguisticscirclejapan/home



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