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Date: Tue, 19 Feb 2019 19:49:04 +0900
From: 尾谷昌則 <masa.odani@gmail.com>
Subject: [PSJ-News:00451] 講演会「L2日本語話者の発話の『流暢さ』」のお知らせ
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
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日本語用論学会会員の皆さま
(※ML専用アドレスから配信しておりますので、本メールへの返信はご遠慮ください。)

北野浩章先生(愛知教育大学)より、講演会「L2日本語話者の発話の『流暢さ』」のご案内を頂きましたので、会員の皆さまにお知らせ致します。
なお、重複してお受け取りの場合は、何卒ご容赦下さい。

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以下のような講演会を、来る3月7日(木曜日)に、名古屋大学にて開催します。どうか奮ってご参加くださいませ。

題目:L2日本語話者の発話の「流暢さ」−「聞き手からみた流暢性」を左右する要因−
講師:岩?典子先生(南山大学人文学部・教授)
要旨:
発話の「流暢さ」には様々な見方や側面がある。第二言語話者の「流暢さ」は、一般的には「上手さ」と同義とみなされることもあるが、第二言語習得研究では、Segalowitz
(2010)が論じた3種の流暢性の重要性が認識されている。その3種とは、(1)認知的流暢性(cognitive
fluency)、(2)聞き手からみた流暢性(perceived fluency)、(3)発話の流暢性(utterance
fluency)である。この3種類の流暢性のうち、これまでもっとも研究されてきたのは「発話の流暢性」であり、特に留学前後の発達の研究では発話中のポーズや速度などにおいて測られてきた(Tullock
& Ortega 2017)。
筆者は、米国から日本に留学した学生5名にOPI (Oral Proficiency
Interview)を留学前後に実施して日本語のプロフィーシェンシーの判定を行い、「発話の流暢性」(主に発話速度)も算出した。さらに、この5名の「聞き手からみた流暢性」の伸びを調査するために、各OPIの音声ファイルから約40秒を2箇所ずつ抜き取り、日本語母語話者(日本在住)の大学生59名に7段階で「流暢さ」の評価を求めた。そして、判断の際にどのような点を考慮したかについてコメントを記述するように指示した。その結果、「発話の流暢性(発話速度)」と「聞き手からみた流暢性」に有意な相関関係があったが、コメントにはフィラーの使用や繰り返しについての言及も多かった。
本発表では、まず、コメントに基づき大学生がどのような要因を念頭に「流暢さ」の評価をしたのかをまとめる。次に、L2話者のフィラーや繰り返しがどのように評価に影響したかを、フィラー・繰り返し・言い直しの使用(頻度)と学生の評価との関係性から探る。最後に、これらの結果をもとに第二言語習得研究の「流暢さ」の調査におけるフィラー・繰り返し・言い直しの位置づけ、日本語教育における「流暢さ」の指導に何が求められるかを考察する。

・日時:3月7日(木)午後4時半?6時
・場所:名古屋大学・東山キャンパス全学教育北棟406室
(http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/)
・交通案内:地下鉄名城線「名古屋大学駅」?番出口徒歩5分
・入場無料・事前申し込み不要
・URL http://www.hum.nagoya-u.ac.jp/event/event-sub2/15.html

第15回名古屋大学大学院人文学研究科 言語学分野公開講演会
主催:平成30年度名古屋大学大学院人文学研究科研究プロジェクト経費「言語学・応用言語学分野の教育・研究促進プロジェクト」
共催:日本語用論学会中部支部

お問い合わせ:堀江薫 (horie(AT)nagoya-u.jp)



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