日本語用論学会会員の皆さま
(※ML専用アドレスから配信しておりますので、本メールへの返信はご遠慮ください。)
片岡邦好先生(愛知大学)より、「日常空間における詩の生成と発展」のご案内を頂きましたので、会員の皆さまにお知らせ致します。
なお、重複してお受け取りの場合は、何卒ご容赦下さい。
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2020年度 愛知大学人文社会学研究所主催 オンライン・シンポジウム
「日常空間における詩の生成と発展」
・日程:2021年3月6日(土)13:00〜17:00
・場所:オンライン(ZOOM)開催
* 開催方法の詳細は、後日申込者にお知らせいたします.
・参加費用:無料
・申し込み方法:事前申し込み制
*下記アドレスまで、(1)お名前((2)ご所属)を添えてお申し込みください。
E-mail:irhsa@ml.aichi-u.ac.jp
プログラム:
13:00開会挨拶 宇佐美 一博(愛知大学人文社会学研究所所長)
13:10 梶丸 岳(京都大学)
「繰り返される掛唄:唄を支える韻律と唄を生み出す工夫」
13:50 山口 征孝(神戸市外国語大学)
「ディスコース分析から心の理論を捉え直す−『詩的』構造を進化論から再考する」
14:30〜14:50 休憩
14:50 井出 里咲子(筑波大学)
「公共性?詩のカージョージ・フロイド事件におけるデモと詩の生成」
15:30 浅井 優一(東京農工大学)
「分人性のポエティクス:書記された彼岸から今ここの儀礼へ」
16:10 片岡 邦好(愛知大学)
「発表と議論の総括」
16:30「質疑応答」
17:00「閉会の挨拶」
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《発表要旨》
? 梶丸 岳(京都大学)
「繰り返される掛唄:唄を支える韻律と唄を生み出す工夫」
秋田県の2か所で行われる大会で現在も歌われている「掛唄」は、仙北荷方節の
旋律に七・七・七・五の歌詞を即興でつけて掛け合う伝統芸能です。歌い手たち
は即興詩人さながらに相手の唄に応じて唄を返していきますが、そこには大小さ
まざまな繰り返しが見られます。本発表では掛唄に見られる繰り返しの型とその
意味を探り、掛唄を支える韻律の在りようと歌詞を即興で生み出す工夫を読み解
いていきます。
? 山口 征孝(神戸市外国語大学)
「ディスコース分析から心の理論を捉え直す―『詩的』構造を進化論から再考す
る」
進化論的人類学では、霊長類の中で文化の累積的蓄積は人類に特有であるとし
ています。本発表ではそのような蓄積を可能にするものは何か、という問いに談
話分析から接近を試みます。そのために、他者との意図の共有を人間特有の能力
と考える「心の理論」を援用し、会話に見られると「繰り返し」と「同時笑い」
という現象を再考します。結論として、進化論的視点から「詩的」構造をマルチ
モーダルな現象として解明することが今後の課題であると論じます。
? 井出 里咲子(筑波大学)
「公共性×詩の力―ジョージ・フロイド事件におけるデモと詩の生成」
私たちが他者と出会い場を共にする時、そこにはつながり合いに志向した儀礼的
ふるまいが存在します。こうしたふるまいは歴史文化的な身構えに支えられ、反
復的そして創発的に公共空間を構築します。本発表では、2020年5月に米国ミネ
アポリスで起きたジョージ・フロイド事件を発端に生じたデモから、公共の詩と
してのことばの力について考えます。特に対話的に怒りや悲しみといった情動が
秩序化され、価値が体系化される過程を分析的に論じます。
? 浅井 優一(東京農工大学)
「分人性のポエティクス:書記された彼岸から今ここの儀礼へ」
南太平洋にあるフィジーでは、19世紀に始まる英領植民地期以来、人々や歴史に
関する様々な知見が文書として記録されることで、近代社会としての秩序が形成
されてきました。近年、そうした文書の内容が疑問に付され、文書の偽製性を儀
礼の実行によって知らしめようとする出来事が顕著になっています。社会を規定
する文書の効力が失墜する一方、儀礼という詩的行為が放つ喚起力、そこに横た
わる「分人性」に社会秩序の審級を見出す現代フィジーについて考察します。
お問合せ先:愛知大学人文社会学研究所
441-8522 豊橋市町畑町1-1
TEL: 0532-47-4167
Email: irhsa@ml.aichi-u.ac.jp
URL:https://taweb.aichiu.ac.jp/irhsa/
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