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Date: Sat, 1 May 2021 02:08:12 +0000
From: YAGIHASHI Hirotoshi <yagihashi@ks.kyorin-u.ac.jp>
Subject: [PSJ-News:00650] 2021年度ひと・ことばフォーラム連続研究会
To: psj-news <psj-news@pragmatics.gr.jp>
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日本語用論学会会員の皆さま
(※ML専用アドレスから配信しておりますので、本メールへの返信はご遠慮ください。)

佐藤恵先生(獨協大学)より、「2021年度ひと・ことばフォーラム連続研究会」のご案内を頂きましたので、会員の皆さまにお知らせ致します。
なお、重複してお受け取りの場合は、何卒ご容赦下さい。

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2021年度ひと・ことばフォーラム連続研究会
言語的コンプレックス

 当フォーラムは、様々な言語現象を研究対象に「ことばと人はどうかかわるか」を考える研究グループとして発足しました。ことばと関連した「移動」、「メディア」、「語用論」などをメインテーマとして取り上げ、2019年度までは関東・関西をオンラインで結び年2回、対面の特別公開研究会を年1回のペースで研究会を実施してきました。
 2020年度は、新型コロナウィルス感染症拡大の状況を踏まえ、「マイノリティ言語を生きる」をテーマにオンラインの連続研究会を開催しました。居住国で多数派の言語とは異なる言語で生きる人々の言語のマネジメントに焦点を当て、発表者、指定討論者、参加者で議論を行い、その言語動態について考えました。
そうした中で「コンプレックス」がキーワードとして浮かび上がり、さらに研究を発展させていくため、2021年度は「言語的コンプレックス」をテーマに計3回連続研究会を下記のように開催いたします。コンプレックスという言葉は、日本語では劣等感、劣っていることに関する複雑な思い、inferiority 
complexの意味で使われますが、英語のcomplexはより広い概念、複雑性、複相性をもととする概念です。グローバル化が進んだポストモダンな世界を考える最近の論考では、diverse, 
complex, fluid(名詞ならdiversity, complexity, 
fluidity)というのがキーワードですが、言語の劣等意識、言語に関わる複雑さの両義に絡めると、実は相互に関連している概念だというのが見えてきます。「言語コンプレックス」ではなく、「言語的コンプレックス」というテーマから立ち現れる言語に関する視界の拡がりを期待します。

第33回(2021年度第1回)移動とメディアの言語的コンプレックス 6月26日(土)
第34回(2021年度第2回)方言とメディアの言語的コンプレックス 10月30日(土)
第35回(2021年度第3回)言語史と言語的コンプレックス 1月または3月予定*
*第33回、第34回はオンラインで実施しますが、第35回は社会状況に応じて対面または対面オンライン併用で行うことがあります

 2021年度第1回目(通算第33回)は、日本語教育、言語多様性保全・継承をご専門とする寺尾智史氏(宮崎大学准教授)をお迎えし、ご自身の言語経験や研究をもとにマイノリティ言語の周縁意識や多様性保持とメディアへの現れ方についてお話をいただきます。そしてブータン研究、多言語社会をご専門とする佐藤美奈子氏(京都大学大学院修了)に指定討論者として、コロナ禍における若者たちのメディア利用を中心にブータンの多言語状況についてご紹介いただきます。さらに発表者、指定討論者のお話に加えて、全体ディスカッションを通じて、言語的コンプレックスについて議論し、ことばとアイデンティティ、モビリティを巡って考えていきます。

☆開催日時:2021年6月26日(土)10:00〜12:00
☆会場:ZOOM上で実施
※参加申込をされた方に6月24日(木)にURL及びパスワードをお送りします。
☆参加費:無料
☆プログラム:
10:00-10:05 趣旨説明:三宅和子(東洋大学)
10:05-10:45 発表者:寺尾智史(宮崎大学准教授)
「播州ことばから見つめる言語的マイノリティの周縁意識と多様性保持のストラテジー」
10:45-11:05 指定討論者:佐藤美奈子(京都大学大学院修了)
「ブータンの多言語状況と言語の複層化:コロナ禍における若者たちの民族語による啓発ビデオの制作と配信」
11:05-11:15 休憩
11:15-11:55 全体ディスカッション
11:55-12:00 閉会・連絡
-----(以下希望者のみ自由参加)
12:15-13:00 ランチタイム懇談会
☆企画:三宅和子(東洋大学)、岸本千秋(武庫川女子大学)、新井保裕(文京学院大学)

 学期中のご多忙の時期とは存じますが、多くの方にご参加いただければ幸いです。オンライン開催の都合上、ご参加を希望される方は2021年6月23日(水)までに下記フォームよりお申し込みください。多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。なお研究会運営のため、申込は先着100名のみ受け付けさせていただきます。上記締切日より早く締め切る可能性があることをご容赦ください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFw_Tm1WPtvf-4mmOuQd3LZUrTf6Z-f5lF4rxhhgVuhz75SA/viewform?usp=sf_link
<https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFw_Tm1WPtvf-4mmOuQd3LZUrTf6Z-f5lF4rxhhgVuhz75SA/viewform?usp=sf_link>
☆今後の予定
第2回(10月30日(土)):方言とメディアの言語的コンプレックス
発表者:井上史雄(東京外国語大学・明海大学名誉教授)
指定討論者:熊谷滋子(静岡大学教授)

第3回(1月または3月開催):言語史と言語的コンプレックス
発表者及び指定討論者:後日告知



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